ライフプランとは

ライフプランとは

ライフプラン(人生設計)とは、これから訪れる将来を予想し、どのようなイベントがあり、そして、自身どのような人生を歩んでいきたいのか綿密に中・長期に渡って立てる計画のことをいいます。

 

  • 子どもに大学にいってもらいたい
  • 海外留学をしてほしい
  • マイホームを持ちたい
  • 独立して事業をおこしたい
  • 老後は田舎に住み、農業をしながら暮らしたい

このような夢やかなえたい希望をイメージして金銭面も含めて計画を立てるのがライフプランです。

 

誰でも計画は立てている?

人は、猫や犬などの動物とは違い思考能力を備えています。そのため、誰でも意識せずとも短期の計画は立てています。

 

たとえば、「明日の午前中はどこどこに訪問し、午後は企画書を作成する」、あるいは、「午前中は会議なので、午後から営業に出る」なども計画です。

 

余暇でいえば、今年の夏は、「海にいく、山にいく、キャンプをする」などというのもすべて計画です。

 

また、旅行に行くために、どの電車に乗り、飛行機ならどこの空港で何便に乗り、宿はどうすのか、どこを見学するのか、費用はいくらまでとするのかなども考えると思います。これも計画です。

 

このように、誰でも明日、明後日、1ヵ月先くらいの計画は立てているはずです。

 

それを数十年単位に伸ばし、夢やかなえたい希望のために準備をしていくものが、ライフプラン(人生計画)です。ですから、それほど特別なものではありません。

 

また、自分で計画して決めたレールの上を歩くというものですから、自由が束縛されるわけでもありません。

 

ライフプランは、長い人生の終着駅をどこにするのか、途中の駅(イベント)では、どうなるのかということをイメージ化することができます。無計画な人生ではなく、着実な人生を歩めための必須科目ともいえるでしょう。

人生にはなぜ計画が必要か

本多静六という方をご存知でしょうか。
「東大教授から蓄財の神様」というように形容され、植林、造園、産業振興などの多方面で活躍し、なおかつ370冊もの著作を残され、蓄財のほとんどを公的機関に寄付されたという方が本多静六氏です。

 

その中の著書「人生計画の立て方 (実業之日本社文庫)」の一部をご紹介します。

 

われわれは、三度三度の食事にもあらかじめ献立というものを作る。朝は何を食ったから、オヒルは何、それに考えを合わせて、バンは何をこしらえようといった計画がある。
台所に働く人々は、少なくともヒルの仕度をする際には、もうバンは何にするかと決定していなければならぬ。これをアイマイに考えていると、朝もみそ汁、昼もみそ汁、晩もみそ汁ということになってしまう。みそ汁もまことに結構なものであるが、これに多少の計画性を加えると、三度の食事がきわめて楽しく生きてくる。

 

ほんの目先の、ごく短期間の行動ですら、こうしたものである。まして、われわれが、一生を通じてやる生活行動、全生涯の生き方に対しては、何人もよほど慎重な態度で、これを組織的、計画性、かつ創造的に、十分に考えてゆかねばならぬことがわかるであろう。

 

・・・
何人も二度とは繰り返すことのできない貴重な人生に対して、こんなアイマイな態度をとっていいものであろうか。いいことのあろうはずがない。断じて不可、私はこれを人生の自殺行為なりと断じたい。
人生計画の立て方 (実業之日本社文庫)

 

 

イベントと三大支出

先に「イベント」という言葉がありましたが、イベントとは、未婚者であれば、結婚、子供の教育や結婚、住宅購入、老後、相続などの出来事をいいます。

 

これらを見てすでにお気づきかと思いますが、どのイベントにしても「お金」がからんできます。

 

イベントにかかる支出は大きな金額のものばかりですので、これらイベントを迎えるときというのは、家計の収支も大きくかわることになります。

 

中でも、「子供の教育、住宅購入、老後」の3つは、三大支出といい、大きな出費をともないます。

 

つまり、ライフプラン(人生設計)の夢や希望の計画とともに、イベントに対しての大きなお金の支出がありますので、ファイナンシャルプランニングも同時におこないます。
では、その三大支出についてみてみましょう。

 

教育費について

教育費については、幼稚園や保育園、あるいは認定こども園にはじまり、その後は、小学校、中学、高校、大学(専門学校)、そのほかに、塾や習い事の費用があります。

 

義務教育期間においても、公立、私立では、お金のかかりかたは違ってきます。まして、高校や大学ともなるとその差はさらに大きくなります。そして、大学では通学するのに、自宅からと下宿に分かれ、この差はとても大きいものがあります。

 

この幼稚園から大学までの19年間でかかるお金は、すべて公立で約1000万円、すべて私立だと約2500万円にもなります。このように、子供が2人いれば、マイホーム購入費に近いお金がかかるという点を認識し、早くからライフプランで計画し準備をしておくことが大切です。

 

住宅購入について

住宅購入においては、一戸建てやマンションなど、数千万円の費用が必要になるため、ほとんどの方は、銀行から住宅ローンの借入をします。

 

住宅ローンを組むとなると、一番に頭に浮かぶのが、「借りても返済しつづけることができるのか」という点です。この点は、ライフプランシミュレーションでおおよその判断はつきます。

 

住宅ローンには審査がある

住宅ローンを借り入れる際には、金融機関の審査が必ずあります。この審査が通らなければ借り入れることができません。

 

審査が無事通過するかどうかは、収入や返済負担率が関係してきます。返済負担率とは、年間収入に対する返済額の割合をいいます。住宅金融支援機構においての基準は、年収400万円未満では30%、400万円以上は35%とされています。
たとえば、年収が500万円でしたら、住宅ローンの返済額は、年間175万円まで大丈夫ということです。

 

さらに詳しくいいますと、元利金等返済で利息を2%とすれば、35年返済では4402万円、30年返済では、3945万円、25年では3440万円の借り入れまでOKとなります。利息1%でしたら35年で5166万円、30年で4534万円、25年で3869万円となります。

 

このように返済期間を短くすればするほど、年間返済額が多くなりますから借り入れ金額は少なくなってきます。※銀行によっては、借入金利での計算ではなく、審査金利という設定をおこなっているところもあります。この場合は、変動金利での計算よりも借入額は少なくなります。

 

借り入れ額の計算をする場合には、自動車ローンや教育ローン等も含めることになります。ですので、これらの年間返済額も含めて計算されます。上記例で、自動車ローンを毎月3万円(年間36万円)の返済があるという場合には、金利2%の35年返済では、融資額が4402万円→3496万円というようになってしまいます。住宅ローンを借り入れる場合は、審査のこともあるので、なるべく他のローンはないほうがいいというのがこういった点にあります。

 

支払いの返済遅延なども審査対象になります。
ショッピングをした際にカード払いをし、その代金の返済遅延、携帯電話料金の支払い遅延などです。これらの情報は信用情報機関に登録されます。「信用情報」とは、クレジットカードや割賦販売、各種ローン等の契約について、契約内容や支払い状況等の個人情報です。

 

これらが、度々引き落としがされなかったとなると、返済に対してルーズとみなされます。少額でも返済ができないのでは、まして住宅ローンともなると返済が滞るはずとみなされてしまいますから借入がNGとなります。

 

健康状態も関係してきます。
住宅ローンを借り入れるには、団体信用生命保険に加入することが必須条件になります。そのため健康状態がおおいに関係してきます。ただし、住宅金融支援機構のフラット35の場合は、団体信用生命保険の加入は任意となっていますので、保険に加入できない場合でも問題ありません。

 

住宅ローンを借り入れるには以上のような要件がありますので、それなりの準備をしておくことが必要です。

 

住宅ローンには諸費用が必要になる

住宅ローン保証料、不動産の仲介手数料、司法書士への報酬、登記費用や印紙税、団体信用生命保険料(フラット35の場合)、火災保険料、地震保険料などの諸費用が必要になります。

 

入居後には、毎年、固定資産税や都市計画税、マンションにおいてはさらに、毎月管理費や修繕積立金などもあります。

 

子供がいる方が住宅ローンを借り入れるときの注意点

住宅ローンが組めたからといっても、現在の収入等に対して審査をしたにすぎません。
その後子供が増えたとか、子供が大きくなり食費や教育費がかかってきたときの時には支出が大きく増えますが、そういったことまでは勘案されていないのです。こういった点も含めて自らファイナンシャルプランニングでシミュレーションしておく必要があります。

 

老後費用について考える

老後の費用については、ご存知のとおり、定年後から人生の終わり、臨終までの支出をいいます。毎月が公的年金だけで不足なく生活できれば支出といってもこわいものではありませんが、毎月のように預貯金を取り崩すともなれば、不安もでてきますし、預貯金が底をついてしまうことだってあります。そこで不足分を補うために定年後も働くということになってきます。

 

定年後も働くことで張合いもあり、ストレスがなければ健康にはプラス作用となりますので、働くことがいけないわけではありませんが、その時に働くところがあるのかという点と、あったとしてもいつまでも働けるとも限りません。また自身の体がいうことをきくのかという問題もでてきます。いつまでも健康とは限らないのです。

 

こうのようなリスクも含めてライフプランを作成しておく必要があります。

 

人生航海のための羅針盤

ライフプラン(人生設計)は、これから訪れる未来のための羅針盤ともいえます。
人生、晴れの日もあれば、曇りもあります。ときには台風に遭遇して暴風雨で転覆しそうなというときも誰にでもあります。

 

そんなときに、何の計画をしないよりも、ライフプラン(人生設計)を行っておくことで、着実に進んでいけることは間違いありません。この機会に立ち止まり、「ライフプラン(人生設計)」についてじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

 

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